2011.10.31

マルガレーテ・シュタイフ

 「テディベア物語」という映画があります。

録画していたその映画を家で何気なく観ていたら、
それは、シュタイフ社誕生の実話を描いたものでした。

シュタイフのぬいぐるみは、20年位前、俳優津川雅彦のおもちゃ屋さん「グランパパ」に
たくさん並んであったので、その時に知りました。

まずお値段の高さに驚き、
ドイツの老舗ぬいぐるみメーカーで、皇室ご用達でもあるということを知った時には、
なるほど、と思ったのを覚えています。

映画のストーリーは、
会社の工場の社長席に座るマルガレーテが、過去の苦難の道を回想する形で始まります。
貧しい暮らしの中、足に障害があり学校にもなかなか行かせてもらえなかった
ただ気が強く、かわいそうな女の子マルガレーテが、
生活のために、洋服の仕立て屋を始めます。
ところがバザーに出店するとき、ついでに売った、
針山のためにつくった象のぬいぐるみが、意外とたくさん売れたことにより、
ぬいぐるみ作りへと、移行していきます。

映画が進むうちに、もしかして・・・、と思っていたら、
やはり、その女主人公は、シュタイフ社の創始者、マルガレーテ・シュタイフだったのでした。

映画を見終わった後、感動で胸がいっぱいでした。
あの高級な、ぬいぐるみの中でもひときわきどっていて、
特別扱いに店頭に並んでいるシュタイフが、
こんな苦難の末に生まれたブランドだったとは・・・。

その後シュタイフのホームページを開いてみると、
可愛らしく華やかなぬいぐるみ達とは随分おもむきの違う、
怖いほどに威厳のある、古めかしいドレスを着た女性が椅子に座っている肖像が、
社の象徴として載っていました。

このテディベアは、長女が生まれたときに、
お祝いに友達が贈ってくれたものです。
 
この映画を観てからは、
この愛らしいテディベアの姿の後ろに、
あの暗い、
闇の中から這い上がったようなマルガレーテの人生が
かいま見えるような気がして、
少し、おごそかな気持ちになるのです。


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